安全衛生と健康増進
基本的な考え方
つばきグループは、企業理念「TSUBAKI SPIRIT」において、モノづくり企業として「安全と品質」をすべてに優先することを行動原則に掲げ、「安全基本方針」の下、労働災害の防止と従業員の健康保持増進に取り組んでいます。 2009年2月には「つばきグループ安全衛生委員会」を発足し、グループ全体の安全衛生レベル向上のための活動を推進しています。
安全衛生基本方針
安全はすべてに優先する。私たちは、安心して働ける職場を目指します。
“安心な職場づくり”
“安全なモノづくり”
“実行する人づくり”
安全管理体制
当社グループでは、グループ全体の安全衛生活動を統括するため「つばきグループ安全衛生委員会」を設置しています。つばきグループ安全衛生委員会では、「安全衛生活動計画」を策定し、つばきグループ安全衛生委員会事務局が各事業場における安全活動状況の進捗確認等を行っています。
以下の三本柱を安全活動のフレームワークとして、継続的な安全活動を続けています。
①リスク管理:重篤災害未然防止活動としてのリスクアセスメントの推進
②設備・環境の整備:機械の本質安全化を目指した機械設備安全ガイドラインの運用
③人づくり:安全知識を有し、常に安全基本行動を実践する、安全人間の育成
安全活動への取り組み
当社グループでは、2020年2月のつばきグループ安全衛生委員会において、「安全衛生基本方針」「安全衛生管理規定」を定め、グループ全体の安全衛生活動を推進しています。2020年度には、安全衛生基本方針のグループ内での周知と安全衛生マネジメントシステムの基本となる安全衛生管理規定の運用を開始しました。具体的には、基本方針にある、
を目指します。
また、安全衛生基本方針については、英語、中国語、タイ語、スペイン語版を作成し、グローバル拠点での周知も実施しています。
「安全衛生基本方針」「安全衛生管理規定」の改定
当社グループでは「安全衛生理念」と「安全衛生基本方針」を定めていましたが、この2つを統合しシンプルで誰でも理解しやすい「安全衛生基本方針」に改定しました。「安全衛生管理規定」については、各事業所での安全衛生活動は実施していたものの、グループとしてその方針、目的、計画の運用内容をまとめたものがなかったため、改めて文書化しました。これにより、つばきグループの安全衛生マネジメントシステムの基礎が構築され、活動のフォローやチェックも計画的に実施することが可能となりました。


グローバル展開
グローバル安全衛生活動として、2019年度よりグローバル拠点での災害件数の把握と災害事例およびベストプラクティスの水平展開を開始しました。拠点により法律が異なるという壁があるものの、「安全はすべてに優先する」という基本的な考えの下、グローバルでの災害撲滅を目指して、グローバル安全衛生活動を開始しています。
2021年度の主な取り組み
-
当社グループの2021年度安全衛生活動は、引き続き「重篤災害未然防止活動」を最重要課題として展開しました。
2021年度から「機械設備安全ガイドライン」の運用を開始し、設備の導入計画段階から、現場作業者、生産技術者、安全担当が機械設備の本質安全化を目指した安全チェックを実施しています。
また、重篤災害が人と機械の接点で発生していることから、安全人間育成を目的とした「安全人間マニュアル」を発行。つばきグループで発生した過去の災害を分析し、災害事例の多かった作業を“つばきSTOP9”と定義し、再発防止に向けて、知識と行動の注意点をまとめたものです。今後は、この「安全人間マニュアル」の周知を行い、人の面からの安全強化を図ります。 -
健康経営の推進
つばきグループは、「人が最大の経営基盤」という認識の下、健康増進活動を推進しています。2022年8月に「健康宣言」「基本方針」を制定し、社内外の環境変化を踏まえた活動へと強化を図りました。従業員がイキイキと活躍し、自主性と創造性を発揮できる企業(全員快勤)を目指し、個人の健康、組織の健康の2方向から従業員家族も含めた健康経営を推進していきます。
つばきグループ健康宣言
つばきグループは、「動かす」ことに進化をもたらし、社会の期待を超えていくことを社会的使命としており、その実現には、従業員の心身の健康、活力あふれる職場という基盤づくりが最重要と考えます。
創業の精神に込められた人間尊重の考えを基本に、会社、健康保険組合、労働組合、従業員とその家族が一体となって健康増進に取り組み、全員がイキイキと活躍し、自主性と創造性を発揮できる企業を目指します。
株式会社 椿本チエイン
代表取締役社長 木村隆利
健康推進活動の基本方針
従業員とその家族の健康増進に向けて、以下の方針により活動を推進します。
- 健康増進は、「個人の健康」と「組織の健康」の2 方向から取り組みます。
- 個人の健康増進は、フィジカルヘルスとメンタルヘルスの両面から取り組みます。
- 組織の健康増進は、職場活動を主体にした全社活動により職場改善活動とコミュニケーション活性化に取り組みます。
- 事後対応の徹底とともに、予防活動の強化に取り組みます。
- 健康経営に関するマネジメントシステムを機能させ、継続的な向上を図ります。
健康推進体制(個人の健康)

※組織の健康増進は、人事施策の見直し、コミュニケーションを重視した職場マネジメントの強化、労使協働を主体に推進します。
主な取り組み

心身の健康の保持・増進は従業員がイキイキと働くための原動力です。
健康づくりの面では、定期健康診断・特殊健康診断をはじめ、長時間労働者に対する健康チェックを産業医、健康管理スタッフ、管理者と連携して実施し、疾病の予防、早期発見活動を強化しています。
また、メンタル面のサポートとして、従業員本人、管理監督者に対するメンタルヘルス教育を定期的に実施。社内の産業カウンセラー等による相談窓口を設置し、疾病の予防・早期治療への取り組みを強化しています。2016年度からは全従業員を対象にストレスチェックを開始。入社時に加えて入社3年目にも従業員フォロー面談を実施するなど、メンタルヘルスケア活動の充実を図っています。
2020年度より海外駐在員・帯同家族向けのメンタルサポートプログラムを導入し、海外生活の心配事や悩みを気軽に相談できる体制を整えました。