資源の有効活用と汚染防止
当社グループは、より少ない水・資源を用いて、より高い経済価値を創出するとともに、 リデュース、リユース、リサイクルの「3R(スリーアール)」を進めることによって、環境への負荷が少ない「循環型社会」の形成に向けた取り組みを進めています。
※3R(スリーアール)=Reduce(リデュース):廃棄物削減、Reuse(リユース):再使用、Recycle(リサイクル):再資源化の3つの取り組みの頭文字を取ったもの
総排出物重量の削減
当社グループでは「持続可能性(サステナビリティ)の4原則8項目」に準拠した廃棄物(産業廃棄物+一般廃棄物)の削減並びに再資源化率(リサイクル率)の向上に加えて、それらの実績に売却有価取引物を含めた「総排出物重量」を管理指標に定めています。(当社グループ独自の「エコ・ファクトリー認定制度」の管理指標の1つに設定)
「自然界の地殻からの物質の取り出し量を根本的に削減する」ことを念頭に削減活動を進めています。
各事業所別 総排出物重量 一覧
単位:ton/年
2020年度 | 2021年度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
全廃棄物 | 売却有価物 | 総排出物 | 全廃棄物 | 売却有価物 | 総排出物 | ||
椿 本 チ エ イ ン |
京田辺工場 | 456 | 7,412 | 7,867 | 511 | 8,583 | 9,095 |
埼 玉 工 場 | 1,519 | 7,650 | 9,168 | 1,533 | 7,787 | 9,320 | |
兵 庫 工 場 | 127 | 6 | 132 | 129 | 13 | 142 | |
長岡京工場 | 286 | 674 | 960 | 335 | 915 | 1,250 | |
岡 山 工 場 | 427 | 303 | 730 | 353 | 360 | 713 | |
関 係 会 社 |
椿本カスタムチエン | 150 | 719 | 869 | 174 | 806 | 980 |
椿本スプロケット | 102 | 303 | 405 | 113 | 357 | 470 | |
椿本バルクシステム | 23 | 215 | 237 | 31 | 204 | 234 | |
椿本メイフラン | 53 | 476 | 529 | 52 | 604 | 657 | |
椿本鋳工 | 1,446 | 28 | 1,474 | 1,849 | 34 | 1,883 | |
ツバキ山久チエイン | 57 | 85 | 142 | 39 | 52 | 91 | |
国内合計 | 4,645 | 17,869 | 22,514 | 5,120 | 19,716 | 24,836 |
注)全廃棄物=産業廃棄物+一般廃棄物
原単位 一覧
『総排出物/原単位』 | |||
---|---|---|---|
2020年度 | 2021年度 | ||
椿 本 チ エ イ ン |
京田辺工場 | 0.472 | 0.464 |
埼玉工場 | 0.340 | 0.307 | |
兵庫工場 | 0.250 | 0.176 | |
長岡京工場 | 0.108 | 0.122 | |
岡山工場 | 0.127 | 0.104 | |
関 係 会 社 |
椿本カスタムチエン | 0.195 | 0.193 |
椿本スプロケット | 0.176 | 0.161 | |
椿本バルクシステム | 0.064 | 0.056 | |
椿本メイフラン | 0.247 | 0.248 | |
椿本鋳工 | 1.283 | 1.402 | |
ツバキ山久チエイン | 0.058 | 0.030 | |
国内合計 | 0.300 | 0.285 |
※注)総排出物÷生産高
再資源化率の向上
つばきグループでは廃棄物の低減、再資源化を積極的に進めています。2021年度の産業廃棄物と一般廃棄物を合わせた廃棄物等排出量は5,120 tonで、前年度比で10.2%増となりました。また、再資源化率は年度平均で96.8%と、引き続き高い数値を維持しています。
-
廃棄物等排出量/再資源化率(年度平均)
単位:ton、%
2017 2018 2019 2020 2021 産業廃棄物 6,462 6,452 5,573 4,300 4,708 一般廃棄物 470 440 445 345 412 再資源化率
(年度平均)98.7 97.9 97.6 96.7 96.8 -
対象範囲は国内主要生産拠点11事業所、海外は廃棄物定義が国ごとで異なるため未記載。
有害化学物質削減への取り組み
当社グループは、国内外の有害化学物質規制を踏まえ、原材料・部品・資材の含有物質を調査し、お客さまとともに実態把握や許容範囲の設定を行うとともに、その継続的な削減に取り組んでいます。
グリーン調達ガイドラインの中で有害化学物質の対象法令、物質名、基準値等を明記して、サプライヤーの皆さまに使用の削減をお願いしています。
法令・規制 | 対応完了商品 |
---|---|
RoHS指令 (2011/65/EU) |
|
RoHS指令 (2002/95/EC) |
機械式過負荷保護機器 |
ELV指令 | 自動車エンジン用タイミングチェーンシステムの全構成部品 |
※RoHS指令:電気・電子機器における特定の有害物質の使用を制限したEU(欧州連合)の指令。
2002/95/ECは、2003年2月に公布され、2011/65/EUは2011年7月に公布された指令。
※ELV指令:使用済み車両からの廃棄物の低減、適正処理を目的に有害物質を制限したEUの指令。
PRTR法対象物質の削減を推進
つばきグループでは、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)の指定する化学物質の排出実態を調査し、生産工程で取り扱うPRTR対象化学物質の削減に取り組んでおり、有害性の少ない物質への代替を図っています。2021年度、同法関連の届出対象事業所は4社、7工場が該当しました。なお、当社グループでは、PRTR管理を「エコ・ファクトリー認定制度」の管理指標に掲げて、届出対象以外の工場も同制度の対象として、厳しく管理物質の削減を展開しております。
2021年度PRTR法対象化学物質データ実績表
単位:kg/年
事業所 | 物質番号 | 物質名 | 排出量 | 移動量 | 合計 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大気 | 公共用水域 | 土壌 | 事業所内埋立 | 下水道 | 事業所外への移動 | |||||
椿本チエイン | 京田辺工場 | 348 | 1ーブロモプロパン | 9,900.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9,900 |
埼玉工場 | 87 | クロム及び3価クロム化合物 | 31.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15,658.4 | 15,690 | |
300 | トルエン | 30,146.7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12,291.0 | 42,438 | ||
兵庫工場 | 438 | メチルナフタレン | 3.7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | |
長岡京工場 | 53 | エチルベンゼン | 662.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 242.7 | 905 | |
80 | キシレン | 1,076.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 394.5 | 1,471 | ||
300 | トルエン | 7,693.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,820.1 | 10,513 | ||
椿本バルクシステム | 53 | エチルベンゼン | 3,560.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 540.0 | 4,100 | |
80 | キシレン | 5,730.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 870.0 | 6,600 | ||
300 | トルエン | 1,740.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 260.0 | 2,000 | ||
438 | メチルナフタレン | 1.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||
椿本メイフラン | 53 | エチルベンゼン | 1,600.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 370.0 | 1,970 | |
80 | キシレン | 2,400.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 600.0 | 3,000 | ||
300 | トルエン | 14,400.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3,200.0 | 17,600 | ||
椿本鋳工 | 412 | マンガン及びその化合物 | 2,588.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 677.0 | 3,265 | |
マグネシウム及びその化合物 | 2,265.8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 90.6 | 2,356 | |||
合計 | 83,799 | 0 | 0 | 0 | 0 | 38,014 | 121,813 |
* 椿本カスタムチエン、椿本スプロケット、ツバキ山久チエインはPRTR法の届出対象外です。
(注1)上表は法令に対応した数値である。
水資源の保全
当社グループは、水資源保護のため、グローバルで水使用量や水使用量原単位の削減に取り組んでいます。国内事業所では、「エコ・ファクトリー認定制度」の管理指標の下、事業所ごとに管理値を設定し、水使用量の削減を進めています。海外事業所においては、2017年度より水使用量の計測を開始し、使用量削減に向けた施策を講じています。
-
水使用量(国内)
-
水使用量(グローバル)