リスクマネジメント

基本的な考え方

事業を継続的に維持・発展させていくためには、企業の社会的責任を果たすとともに、事業活動を遂行する上で発生しうる様々なリスクを適切に管理することが不可欠です。
このため、つばきグループでは、「リスクマネジメント基本方針」を定め、経営に重大な影響を及ぼす様々なリスクについて、その要因を継続的に抽出・把握し、リスクの未然防止と損失極小化に努めています。

リスクマネジメント基本方針

当社および国内外グループ会社は、経営に重大な影響を及ぼすさまざまなリスクを未然に防止し、また、リスクが発生した場合でも損失を極小化するため、以下の基本方針を定め、リスクに強い社会から信頼され続ける企業を目指す。

1.グローバルな事業活動に伴うリスクを特定、分析、評価し、効率的、効果的なリスク対策を実施するとともに、実施状況を定期的にモニタリングし、必要な改善を行う。

2.リスク管理体制を整備し、リスクの予防に重点を置いた対策を継続的に実施するとともに、グループ全体に周知徹底し、一丸となって取り組む。

3.教育、訓練によりリスク意識と対応力を高め、リスクマネジメントの定着を図る。

4.災害、事故など緊急事態が発生した場合、すみやかに対策本部を設置し、人命の安全を最優先に、地域社会と連携し、迅速な対策と復旧を図る。

5.リスク対策は、国や地域の特性を踏まえ、その地域に最適な対策内容を実施する。

制定:2003年9月
改訂:2013年11月

推進体制

実効的かつ効率的にリスクマネジメント活動を推進するため、当社グループでは、「サステナビリティ委員会」統括のもと、企業倫理、情報セキュリティ、環境、品質、安全衛生、コンプライアンス・危機管理等の委員会を設置しています。これらの委員会が互いに連携をとりながら、リスク要因の抽出・把握と未然防止に重点を置いた諸施策を継続的に実施することで、グループ全体でのリスク対策を推進しています。
また、万一リスクが発生した場合に損失極小化を図るため、グローバルでの緊急連絡体制を整備・運用しています。

2022年度の主な取り組み

当社グループでは、グループ各社を取り巻くリスクの状況とそれらのリスクへの対応状況を定期的に評価しています。企業倫理、情報セキュリティ、環境、品質、安全衛生、コンプライアンス・危機管理等の各委員会では、この評価結果を踏まえ、分野ごとに具体的なリスクマネジメント活動を行っています。
2022年度は、気候変動対応、人権・労務リスク管理、サプライチェーンリスク管理、危機管理体制強化、サイバーセキュリティ対策強化の5点に重点的に取り組みました。
これらの活動はサステナビリティ委員会に報告され、都度必要な指示を受けています。

BCP/防災活動

当社グループでは、近年多発している自然災害や事故等の不測の大規模災害に備え、「BCP基本方針」を制定し、さまざまな防災活動を展開しています。

(BCP:Business Continuity Planの略、事業継続計画)

BCP再構築への取組み

2022年度より、当社および国内グループ会社を対象にBCP再構築に着手しています。有事の際には、各事業部門と総務部門が協業し、人命の安全を最優先に、早期に事業復旧を図ることがねらいです。また、役員および危機管理委員を対象としたBCPセミナーを実施し、体制強化を図っています。

防災訓練

当社では、様々な勤務時間帯を想定し、平常勤務者や夜勤者を対象とした避難・消火訓練を実施しています(原則年1回以上)。また、2023年度は、オフィスビルに入居している本社・支社勤務者を対象に、防災意識向上を目的としたe-Learning(インターネット学習形態)を実施予定です。

安否確認システムの活用

地震、台風、豪雨、豪雪などの災害発生時に、従業員とその家族の安否を迅速に確認するため、スマートフォンを利用した安否確認システムを導入しています。定期的な訓練の結果、地震発生時には、従業員の安否や被災状況が速やかに確認できるようになりました。

防災・減災備品の備置

当社グループでは、震災発生時に従業員一人ひとりが適切な行動をとれるよう、震災対応マニュアルと震災対応カードを配布しています。
災害時の帰宅困難者を想定し、事業所ごとに水・食料・簡易トイレ袋・毛布・ランタンなどを備蓄。災害時の通信手段の確保のため、主要事業所には衛星電話を備置しています。

BCP基本方針

持続可能な社会の実現に向けて

つばきグループは、「動かす」分野において社会の期待を超える価値を提供し、
社会から必要とされ続ける企業となることを目指します