地域社会との共生
基本的な考え方
つばきグループの製造・販売拠点は世界26の国と地域に広がっています。私たちは事業活動を通しての社会貢献はもちろんのこと、国や地域によって異なる文化や法規制を理解し、地域に根付いた様々な活動を行っています。
国内での取り組み
社会貢献活動
地域社会の一員として、地元との積極的なコミュニケーションに加え、様々な社会貢献活動を実施しています。
防災・減災の一助に、V2X 対応充放電装置「eLINK」を3市に寄贈
当社は、主力工場が立地する市の防災・減災対策に役立ていただくため、京田辺市、長岡京市、飯能市、の3市にV2X対応充放電装置「eLINK」を寄贈しました。
大規模災害等での停電時には、電気自動車を電源に、eLINKを介して緊急対策本部となる市民ホール等へ電力を供給。平常時には電気自動車の充電装置として市民に開放されます。
4年ぶり、地域の皆さまをお招きし、「桜まつり」を開催(京田辺工場)
コロナ禍で連続中止となった京田辺工場の「桜まつり」。2023年4月、4年振りに開催し、500名を超える地域の皆さまに千本桜を楽しんでいただきました。満開の桜の下、工場緑地では持参されたお弁当を広げたり、親子でボール遊びを楽しまれたりと、穏やかな春の一日を市民の皆さまと過ごすことができました。また、工場エントランス到着時には、展示コーナーで企業紹介も実施。ふだん目に触れることの少ない当社商品や歴史等をご紹介し、当社への理解を深めていただきました。
次世代育成
工業高等専門学校(以下、高専)の学生を対象にした出前授業や中高生の職業体験、小中学生対象の体験型工場見学会を通じて、子供たちが理科やモノづくりへの興味を高めるための支援活動を行っています。
舞鶴高専とのコラボ授業で「未来商品創造コンテスト」を開催
舞鶴高専とのコラボ授業も回を重ね、「つばき未来商品創造コンテスト」も6回目の開催となりました。2022年度の最優秀賞班のテーマは「暮らすだけ発電! エコリビング」。リビングで発生する振動などのエネルギーから電力を発生させ、eLINKに蓄電し効率よく管理するというアイデアでした。表彰式後には、高専出身の当社従業員との座談会も実施。コラボ授業のレビューや感想に加え、高専生の就職活動のポイントなどについて、学生と意見交換を行いました。当社の魅力を知っていただき採用につなげることもこの活動の目的の1つ。学生がさらに意欲的に取り組めるコンテストとなるよう、今後も継続していきます。
中学生の職場体験学習に協力(兵庫工場・岡山工場)
兵庫工場では、地元加西市の中学2年生(3校)を対象に職場体験を実施しました。
2022年度から「探求学習」に重点が置かれ、生徒は、加西市長から与えられた「地元企業と加西市の課題に取り組む」をミッションに、企業側の支援を得ながら課題解決を図る内容となりました。
岡山工場では、地元の中学2年生の職場体験学習を3日間行いました。モノづくり現場での実習や技術部門でのCAD操作体験を通して、働くことの楽しさ、難しさ、大切さを学んでいただきました。
地元小中学生向けの体験型イベント
2022年度は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に配慮しつつ、各地にてイベントを再開しました。
環境活動
地域の環境イベントへの参加や小学校での環境出前授業をはじめ、事業所ごとに周辺地域の清掃活動も実施。従業員が積極的に参加し、地域との共生を図っています。
海外での取り組み
海外では、それぞれの地域特性に応じたチャリティ活動や環境活動を行っています。
タイのマングローブ植樹活動
Tsubakimoto Automotive(Thailand)Co., Ltd. (TAT)
2008年にスタートした、TATのマングローブ植樹活動。事業拡大とともにボランティア参加の従業員も増え、2020年度は2,800本を植樹しました。12年間で植樹した本数は計32,753本で、これは、408.31トン分のCO2削減効果に当たります。地道な継続活動が地球温暖化対策に貢献しています。
また、マングローブ植樹と合わせて、野生動物の保護活動(塩分・栄養剤の補給活動)、従業員が持ち寄ったリサイクル品の販売収益を小学校に寄付するなどのCSR活動も展開しています。
地元自治体と共同で土地再生プロジェクトを始動(ドイツ)
Tsubaki Kabelschlepp GmbH(TKG)
TKGは、本社工場のあるヴェンデン町と共同で、構内の土地再生プロジェクトを開始。工場棟増設により消失した緑「ブラウンフィールド」を復活させ、自然と共生する生産活動を実現することがねらいです。その第一弾として植樹やミツバチの巣の設置、遊歩道の整備を実施。地域住民の皆さんからブラウンフィールド再生のアイデアを募集するなど、町と一体となった活動を展開していきます。