SDGs配慮商品の創出(CSV)
「エコ商品」から「SDGs配慮商品」へ
つばきグループでは、長寿命化、省エネ化、コンパクト化など、地球環境に配慮したオンリーワン商品を数多く創出してきました。2011年には、お客さまの環境負荷低減(エコロジー)と経済性(エコノミー)向上につながる商品開発を強化するため、エコ評価基準を設定。この基準をクリアした商品を「エコ商品」として認定し、環境性と共に、お客様のコストメリットなど経済性を共創する商品開発、拡販活動を実施してきました。
当社グループでは、2021年度に新たに「長期ビジョン2030」を策定し、「中期経営計画2025」がスタートしました。この長期ビジョンに掲げた、つばきが取り組むべきサステナビリティ課題(環境・社会・経済性)の側面から、従来のエコ商品に加え、SDGs配慮商品の新商品開発、マーケティング活動を強化していきます。
具体的には、
①地球にやさしい社会の創造に向けて、地球環境への領域や資源・エネルギーへの領域に貢献するエコ商品の提供
②人にやさしい社会の実現に向けて、医療・健康・高齢化への領域に貢献する装置の提供
③ 安心・安全な生活基盤の構築に向けて、インフラ構築・防災・都市開発への領域に貢献する商品の提供
などをターゲットに活動を拡大しています。
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3つの社会課題とSDGsの関係
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新市場、新需要創造に貢献する
SDGs配慮商品
SDGs配慮商品拡大への取り組み
「SDGs配慮商品拡大活動」として新たな仕組みづくりを開始しています。
今後は、技術強化委員会の下に設置した「SDGs配慮商品拡大WG」と各事業部門の営業・マーケティング部門が中心となり、下記2つの視点で「SDGs配慮商品」の新商品開発・販売を展開していきます。
①低炭素・脱炭素などの環境項目以外のSDGs課題解決のために既存商品または新商品を訴求し、顧客のSDGs課題解決商品に採用されることにより、直接的・間接的にSDGs達成に貢献する商品(Application Development)
② 既存製品の改良や新製品の開発により、ライフサイクル視点でCO2削減など地球環境保全に直接的に貢献する商品(Product Development)
SDGs配慮商品拡大活動 | ||
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対象範囲 | 環境以外のSDGs貢献型商品 (Application Development) |
環境配慮商品(エコ商品) (Product Development) |
対象商品 | SDGs課題解決に直接的・間接的に貢献する商品 (顧客のSDGs課題解決商品に使用されるもの) |
環境課題解決に自社の技術により直接的に貢献する商品 |
商品の特定 | 営業・マーケット部門が設定 | SDGs配慮商品拡大WGの下、設計開発担当部門が設定 |
登録評価基準 | 社内で設定した顧客用途の基準をクリアした新商品、改良商品、現行商品 | 社内で設定した認定基準(定量的基準)をクリアした新商品、改良商品 |
監視項目(KPI) | 年間新規登録件数 | 年間新規登録件数 |
事業部門全販売高に占めるSDGs貢献型商品の比率 | 環境貢献度(CO2排出削減量:ton-CO2) |
※PD・AD両方に該当する商品は訴求ポイントが大きい方で計上
代表的なSDGs配慮商品
貢献分野 | ♦ソリューション(装置)/ ●機械部品(パワトラ商品) |
気候変動への対処
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●RSローラチェーンG8(長寿命、高伝動能力化による省エネ化)
●ジップチェーンアクチュエータ(コンパクト、長寿命による省エネ化)
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環境保全への対処 |
●無給油ラムダチェーン(長寿命、無給油によるクリーンな使用環境)
●クリーンベヤ(低発塵、低騒音)
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農業の自動化に |
♦アグリビジネス商品(植物工場自動化装置等) |
医療の進歩につながる |
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上下水道インフラ設備
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再生可能エネルギー |
●水力、太陽光、風力、波力発電装置に使用されるパワトラ商品群 |
産業の発展、
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交通インフラ装置
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防災インフラ装置
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リサイクル市場向け |
SDGsゴールと環境配慮項目(エコ商品)の関係
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省資源・廃棄物排出量低減
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省エネルギー・CO2排出量の低減
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清潔な職場・使用環境づくり
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周辺環境への配慮
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廃棄の容易さ
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リユース
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有害物質への配慮
SDGsゴール | 環境配慮項目 | ||
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エコ評価基準 | エコ効果 | エコリーフ マーク |
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気候変動への対処 『Climate Change』 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
小型軽量化 | 原材料の使用量削減 |
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長寿命化 | 取替え回数の低減 |
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リサイクル材使用 | 資源の有効利用 |
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部品数削減&共通化 | 組立工数、廃棄物の削減 |
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メンテナンスフリー・容易性 | メンテナンス工数の削減・置きポン化 |
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出荷形状の効率化 | 輸送トラック台数、梱包材削減 |
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高効率 | 使用時CO2排出量の削減 |
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省電力化 | 使用時電力量の削減 |
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材質変更 | 軽量化、強度向上(同一形状にて) |
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同種材料、分解容易 | 廃棄処理時の利便性向上 |
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生分解性資源の活用 | 物質の微生物等の作用により分解 |
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商品、部品、部材の再利用 | 再利用可能ユニット、部品の活用 |
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環境保全への対処 『Environment Conservation』 ![]() ![]() ![]() |
低発塵性 | 事業所内環境性の向上 |
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騒音防止 | 騒音の軽減 |
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振動防止 | 振動の軽減 |
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有害化学物質低減 | 有害化学物質の廃止、削減 |
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環境対応塗料使用 | 有害化学物質の削減・廃止 |
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食性グリース活用 | 有害油の不使用 |
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水資源有効活用、水質汚濁防止 | 水質汚濁物質の廃止・削減 |
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