導入事例クイックソート®
ヤマエ久野株式会社様
クイックソートの強みを活かし、既存設備の動きを止めず短納期更新を実現。
- 【改善のポイント】
- スペース活用
- 導線の最適化
- 短納期更新
- 取扱品目: スーパーマーケット商品
- 取扱単位: ケース品
- 作業: 大量仕分
- 利用商品: クイックソート
事例概要
1950年に設立して以来、「流通のプロ」として、地元九州を拠点に成長拡大を続けている企業です。
取扱商品は多岐にわたり、食品と住宅資材を柱に、医療、ペット用品、通信機器などの商品も扱っています。
【ヤマエ久野株式会社 概要】
- 会社名:
- ヤマエ久野株式会社
- センター設立:
- 1950年 4月
- 事業内容:
- 卸売業
【ヤマエ久野 イズミ九州ドライセンター様】


導入機種
クイックソート

仕分間口数 | 17間口 |
---|---|
商品投入口 | TC3ライン、DCライン、再投入1ライン |
コンベヤ全長 | 943m |
導入時期
2014年9月
当社システム納入の背景
お客様の店舗増計画(取扱物量の増大)への対応に加え、既存設備の老朽化が進んでいたことへの対応。
同時に、物流施設内スペース利用や施設内の同線活用を改善するため。
納入における課題とその対応
【課題】
旧設備の稼働を止めることなく、新設備への置き換えを行う。
【対応】
クイックソートは物流センターや新聞印刷工場での設備更新の多数実績あり。
もともと工事が比較的容易な機械構造であること、短期間工事のノウハウを活用することにより、安定した更新を実現。
当社システム納入の効果
- 時間当たりの仕分け能力が導入前の約5倍となった。
- スペースを有効活用するレイアウト設定により、保管スペースが拡大した。
- 現場での作業時間が削減できた。
- 将来的には店舗増によるシュート増設も可能。
出荷までの流れ
【TC】


【DC】


導入システム外観写真

1.入荷
TC対象商品は、トラック荷卸し部から直接搬送コンベヤに投入し、自動で仕分エリアへ送られます。DC対象商品は、パレットもしくはカートに積載され、バラ保管とケース保管するエリアに搬送し、該当ロケーションに格納します

2.保管エリアからの出庫
バラピッキング商品は、ハンディースキャナーを用いて人手でピッキングされ、オリコンに詰め込んだ後、仕分エリア行きのコンベヤに投入されます
ケースピッキング商品は、フォークリフトにて集約ピッキングし、その後搬送コンベヤへ投入します。
その後、仕分エリア行きの搬送コンベヤ上でケースITFを自動スキャンし、オートラベラーでPDラベルを自動発行、自動貼付をします。その直後にPDラベルが該当商品に正しく貼り付けられたのかを自動で確認する機能も搭載しています。
オートラベラー機械能力:2500cs/h
仕分エリア
TC対象商品はトラックエリアより、DC対象商品は保管エリアより、それぞれ搬送コンベヤにより設備架台上に設けられた仕分エリアへ搬送し、17台のクイックソート(分岐ユニット)により仕分けられ、店舗別に割り付けられたシュート下に運ばれていきます。
【参考:クイックソート構成】


仕分けエリア外観

【17本のシュート】シュートは傾斜ベルトコンベヤの採用により、商品を丁寧に扱います

シュート下に運ばれたケースは、人手によりカートに積載され、方面別に分かれて待機する各トラックへ移載されていきます
ヤマエ久野ご担当者様の声
「導入前、既存設備の老朽化が進んでいました。新たなお客様の物流計画にお応えするためにも、大規模な設備更新を実行することとなりました。
同時に、既存設備ではスペース活用および導線の最適化が図られておらず、これらの問題解決も織り込んだ設備導入を前提としていました。
椿本に決めた主な理由の一つは、技術者が物流を熟知しているという点。打ち合わせを進めるなかで、「よく知ってるなあ」と思わされました。
導入により仕分けの処理能力は大幅に改善し、同時に、レイアウトを工夫し、空間利用の最適化を図ったため、それまでフリーロケーションだった在庫についてもロケーション管理ができるようになりました。
今後の課題としては、今まで以上に、人手による物のハンドリングを少なくすること。
例えば、台車とコンベヤとの間での載せ替えを極力なくする。物流はさわってはダメ。人手が介在すればそこに無駄が生じます。」
当社営業マンのつぶやき
「今回の導入に際しては、既設設備の稼働を止めずに新規設備を入れるという工事上の大きな課題がありました。
実質的に既設設備の動きを止めたのは工事期間終盤の1日のみ。この難題をクリアできたのは、短期更新を得意とするクイックソートの特性に加え、綿密な工事計画、そしてご担当者様と当社工事担当者が密にコミュニケーションをとり、工事期間中の意思疎通が万全であったことに尽きると思います。
お客様との綿密な連携なしに巨大設備の導入はうまくいきません。
また、ヤマエ様はスペースの有効利用に配慮されており、たとえば1本のコンベヤラインを架台上に設置しその下を在庫置場にしたり、人が通れるようにするなど、工夫を凝らしたレイアウトとなっています。
物流を極限まで効率化しようとされる姿勢に対し、われわれも新しい提案をし続ける必要があります。今後も、ヤマエ様にベストパートナーと認めていただけるよう、一歩一歩改善を積み重ねていきたいと思っています。」