イベントレポート

自動化のプロたちが成功・失敗体験から導き出したロボティクス新潮流
椿本チエイン×アイオイ・システム×LOGISTICS TODAY

2026/01/13

2025年12月18日(木)、マイドームおおさかで開催された「Startup JAPAN 2025 in 大阪」内で新規開催の「LGX 大阪 2025 第1回 物流・SCM変革 テック EXPO」にて、当社社員が登壇した講演「ロボティクス新潮流──“人×ロボット”共創が導く段階的自動化と安定稼働」の模様をレポートします。当日は立ち見が出るほどの超満員の中、本講演タイトルのテーマのもと、トークショーが行われました。

LOGISTICS TODAY
LOGISTICS TODAY(株)
代表取締役/編集長 赤澤裕介氏
(株)アイオイ・システム
(株)アイオイ・システム シニアマネージャー
大久保雄司氏
マテハン事業部
当社マテハン事業部
第一営業部長 藤田義昭

どこに自社の課題があるのかを明確にすることが成功への鍵

赤澤編集長(以下、赤澤) 本日は私がファシリテーターとなり、お二人にロボティクスの新潮流についてお伺いしたいと思います。まずは日本の企業が抱える人手不足について。今から10年後には人口が1億人になり、すべての企業がこの課題に向き合わなくてはなりません。そんな中で、自動化や省人化が必要になってくるのは間違いないと思いますが、過去に導入支援した企業で思ったような成果が上がらなかったのはどのようなケースですか?

大久保シニアマネージャー(以下、大久保) われわれはDPS・DASなどの人が主体で動く仕組みをメインに手掛けている会社です。そんな中で、いきなり手広い工程を自動化しようとしてたくさんのシステムを導入した結果、使われないシステムが出てくる現場を見てきました。

藤田部長(以下、藤田) 当社は、物流の現場だと仕分け機がメインなので、投入や脱荷後の積み付けなど人が関与するシーンがあります。この作業者の動きをしっかりと設計しないと失敗するケースがありました。また、人とロボットの棲み分けも必要になってくると考えております。例えば、昼間は人が作業することで能力を出し、夜間はロボットに任せるなど、時間帯で区切るなどの工夫も有効だと感じます。

赤澤 まだまだ現場では人をゼロにすることはできず、工程や時間で段階的なシステムの導入こそが、自動化するうえでの成功の秘訣ということですね。一般的に、ピッキングや入荷の工程は最後まで人手が残ると聞きますが、最初にどの工程を自動化すべきだと思いますか?

大久保 やはり今のロボットでは、すべての商材をハンドリングするのは困難と言わざるを得ません。そこでまずは歩行時間に着目してはいかがでしょうか。ピッキング作業のうち、歩行している時間が約6割を占めていると言われております。システムの導入でこの時間を削減できれば、かなり効率化できると思います。

藤田 すべての現場で共通する優先項目というのはなくて、まずは自社のボトルネックがどこにあるのか、どのような課題を解決したいのかを整理すべきだと考えております。そうすれば、おのずと自動化を優先すべき工程が見えてくるはずです。

会場の様子1
会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりでした

自動化に当たり経営者が確認すべきポイントとは

赤澤 自動化を検討するにあたり、注意すべき兆候などはありますか?

大久保 責任の所在など役割分担がはっきりしていない現場、人が頻繁に入れ替わる現場は危ないと感じます。

藤田 マテハンやロボットを導入すれば自社の課題が解決すると思われているケースでは、そうではないことをしっかりと伝えます。あくまでも、マテハンの導入は目的ではなく手段ですので。

赤澤 なるほど。では経営者の方は、自動化への投資を決断する際にどのようなことを確認するべきだとお考えですか?

藤田 では私から。現場の課題に加えて、(作業者の)満足感がどこにあるかを把握するべきだと思っています。人をゼロにすることができない以上、そこで働いている人が何を重視しているかをないがしろにしていたのでは、効率的な仕組みを構築することはできないからです。

大久保 私はやはり投資効果だと思います。自動化システムの導入のために投資した費用を何年で回収できるか、慎重に判断することが求められるのではないでしょうか。

赤澤 もっとたくさんお話を伺いたいところですが、そろそろ終了の時間が近づいてきました。最後に、お二人に「自動化とは●●だ」と、ひと言でまとめていただきたいと思います。

大久保 自動化とは「人を幸せにする仕組み」だと考えております。

藤田 自動化とは「人と作業との融和」です。

赤澤 ありがとうございました。

会場の様子2
3社が語る自動化成功のポイントは多くの来場者からの関心を引いた

持続可能な社会の実現に向けて

つばきグループは、「動かす」分野において社会の期待を超える価値を提供し、
社会から必要とされ続ける企業となることを目指します