プレスリリース

オルビス東日本流通センターの通販用出荷ラインへ
小型AGV330台を投入した世界最新のシステムを納入

2020/10/21

出荷能力30%向上に加え、省スペース、労働負荷低減を実現

株式会社椿本チエイン(社長:大原 靖、本社:大阪市北区)は、株式会社流通サービス(社長:神田 隆、本社:埼玉県草加市、以下流通サービス)からの依頼を受け、ポーラ・オルビスグループのオルビス株式会社(社長:小林 琢磨、本社:東京都品川区、以下オルビス)の通販向け物流拠点「オルビス東日本流通センター」の自動化・効率化のため、小型AGV採用により、集荷から方面別仕分けまでの自動化を実現した新物流システム「T-Carry system」を開発、納入しました。T-Carry systemは同センターにて8月25日から本格稼働しています。また、同グループの株式会社DECENCIA(社長:山下 慶子、本社:東京都品川区)の通販商品の出荷作業も統合し、9月14日より「T-Carry system」から出荷開始しました。

※T-Carry system:Tは「Treasure」(宝物)を意味し、お客様にとって商品という大切な宝物を運ぶという意味。また、Tには、「Trusts」(信頼)、「Try」(挑戦する)、「Tough」(強い)という意味も込められている。

オルビス東日本流通センターを自立走行する330台の小型AGV

オルビスと流通サービスでは、物流クライシスに対応するため、2018年に出荷ラインの刷新を計画。既設ラインの構想から開発、設計、施工を手掛けた当社に「次世代物流システム」の開発依頼がありました。
当社では、様々な業界向けにモノの搬送、保管、仕分けなどを担うマテリアルハンドリングシステムを手掛けており、物流業界向けには、出荷(ピッキング)・仕分け作業の効率化を実現する様々な物流システムを開発・納入しています。
また、流通サービスは、オルビスをはじめ個人宅配やネット通販の物流サービスを数多く手掛けていることから、両社の知見・経験を生かすことで、既設ラインを上回る高能力・省人化を図った今回の世界最新システムを構築することができました。
オルビスは、1オーダー当たりの注文点数が8~9点と多く、取り扱い商品も化粧品中心の小型商品が多い出荷特性に対応するため、当社では小型AGVを使った独自のシステムを構築。1オーダーに対して1台のAGVを割り当てることで、集荷から出荷までの自動化を実現しました。
AI技術を活用した制御システムにより、330台の小型AGVが集荷から出荷までを最適なルートで走行し循環する仕組みで、稼働中のバッテリー切れを防ぐため電池消耗状態も併せて監視、最適な運用と稼働を止めない仕組みを実現しています。
さらに、従来手作業であった封函・送り状貼付作業も9種の配送箱サイズを自動で判別し、封函・送り状貼付する日本最新の自動封函機(1250オーダ/時間)で行い、出荷仕分けも自動で行っています。
小型AGVは、中国のZhejiang Libiao Robot製をロボットサービスプロバイダーのプラスオートメーション株式会社(社長:飯間 卓、本社:東京都港区)より導入、本システム用にカスタマイズして運用しています。
今後、この新物流システムを物流事業の効率化・自動化に向けさらに磨き上げ、拡販につなげていきます。

T-Carry systemの特長(※既設ラインとの比較)

① 出荷能力

1.3倍(1,800件/時間 → 2,400件/時間)

② 人員

27%削減(89名 → 65名)

③ コスト

18%削減(1件当たり出荷作業費)

④ 消費電力

40%削減(年間157,920kw相当)

⑤ 作業環境

ピッキングケース上げ下げによる労働負荷低減、静音性の向上 など

<参考>

オルビス株式会社 リリース
株式会社流通サービス リリース
プラスオートメーション株式会社

■本件についてのお問合せ先
経営企画室 広報課
TEL 06-6441-0054 FAX 06-6441-0203 E-mail :

■お客様からのお問合せ先
マテハン事業部 流通SE課 山口
TEL 03-6703-8402

プレスリリースに記載されている情報は発表当時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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