環境・社会活動

地球温暖化による気候変動が進む中、CO2など温室効果ガスの削減が地球規模の課題となっています。つばきグループでは、事業活動による環境影響を低減するため、環境自主行動計画に基づく具体的取り組みを推進しています。
当社のモノづくりで使用されるエネルギーの多くは、チェーン部品製造時の鋼材の熱処理プロセスに集中しています。そこで当社では、省エネ型熱処理炉の導入、エネルギー効率の向上を図るとともに、重油から都市ガスへの燃料転換、主要工場の断熱塗装、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用、LED照明の採用など、様々なCO2削減対策を実施しています。

CO2排出量の削減

2016年度におけるつばきグループのCO2排出量及び原単位(CO2排出量/売上高)は以下のとおりとなりました。生産増によりCO2排出量は前年度比+0.7%、原単位は円高の影響もあり2.2ポイント悪化しました。

CO2排出量
CO2排出量

事業拠点におけるCO2削減の取り組み

埼玉工場 ― 熱処理炉に断熱ジャケットを取りつけ

熱処理炉に断熱ジャケットを取りつけ

つばきグループの主力商品であるチェーンの製造において、最終製品の強度を決定づけるのは、部品の熱処理加工。当社の使用エネルギーはこの工程に集中します。埼玉工場では、熱処理炉に断熱ジャケットを取りつけるなど、熱処理工程の効率化を通じて、トータルのエネルギー効率向上に努めています。また、工場壁面への断熱塗装採用、太陽光発電パネルの設置などにより、使用電力の削減に努めています。
※2017年10月1日 つばきE&Mは、椿本チエインに吸収合併されました。

CO2排出量の削減

排出量の削減

長岡京工場では、京都府地球温暖化対策条例および省エネ法に基づくCO2排出量の削減を図るため、様々な対策を実施してきましたが、2014年度から生産機械のムダ電力削減に取り組み始めています。 生産機械に電力量計を取り付け、使用電力の見える化を行い、ワークの加工終了後の電源OFFの徹底、加工開始時の暖機運転時間の短縮などにより、ムダ電力削減を図るものです。2015年度は、CO2排出量約20トン/年の削減効果でしたが、今後さらに対象設備を増やし、削減量の増加を見込んでいます。

バレル研磨工程の乾燥方法の改善

バレル研磨工程の乾燥方法の改善

(株)椿本カスタムチエンでは、2015年度、熱処理工程における部品乾燥の方法を熱乾燥から遠心分離乾燥に変え、この工程での大幅な電力削減(▲99.3%/年)に成功しました。 従来は部品乾燥工程においてベルト搬送式を採用していたため、乾燥処理品の有無に関係なく常時設備の電源を入れた状態で、しかも熱乾燥であったことから、待機時間が発生するなど、ムダな電力消費、乾燥工程の停滞という問題がありました。 ここ数年は処理量の小ロット化が進み、この停滞問題がより大きくなってきたため、処理品の小ロット化への対応、設備稼働の効率化(乾燥ラインの停滞解消)を目指してベルト搬送での熱乾燥からドラム回転による遠心分離への改善・変更を実施しました。 これにより、処理品がある時だけの設備稼働が可能となり、電力を大幅に削減することができました。これ以外にも異部品混入がなくなるなどの副次的な改善効果も得られました 。

タイ ― マングローブ植林で年間約130トンのCO2を削減

マングローブ植林で年間約72トンのCO2を削減

タイのTsubakimoto Automotive(Thailand)では、2007年以来、マングローブの植樹活動に継続的に取り組んでいます。マングローブの森は、豊かな生態系や生物多様性を育み、多くのCO2を吸収するものの、近年は開発のため伐採が進み、消滅の危機を迎えています。この活動により、これまで8年間で約16,200本のマングローブを植樹し、年間約190トンのCO2を吸収しています。

LED照明への積極的転換

LED照明への積極的転換

京田辺工場では京都府地球温暖化対策条例および省エネ法に基づくCO2排出量の削減と最大電力低減のため、照明電力・空調電力・生産電力等の削減に取り組んでいます。
照明電力では、確実に電力削減につながる天井照明のLED化を進めており、MF(メインファクトリー)棟に設置していた500台のメタルハライドランプを200台のLED照明に置き換えた結果、年間約180トンのCO2排出量削減となりました。また、従来に比べ明るくなり安全面にも貢献しています。
同工場では、2017年度までに、すべての工場棟の天井照明をLED照明に置き換え、さらに事務棟の蛍光灯のLED化も順次進めています。

CO2削減の計画と状況

埼玉工場におけるCO2削減

自動車用タイミング製品やシステムコンベヤ製品を生産する埼玉工場は、グループの中でCO2排出量が最も多く、対策が急務となっており、計画的に環境負荷低減を勧めています。

CO2排出量削減に向けた計画(2016年度)
  1. 1)埼玉県条例第2計画期間(基準排出量日▲13%以下)の最終的な遵守を目指し、今年度は年間CO2排出量を2015年度実績以下とする。
  2. 2)埼玉県条例第2計画期間(2015年~2019年)の最終的な順守に向けた施策を再検証しアクションプランを展開する。
  3. 3)梱包を含む輸送改善を継続して行う。

CO2排出量の削減状況

2015年度 2016年度 増減率
CO2排出量(t-CO2/年) 22,800 23,328 +2.3%
CO2排出原単位(t-CO2/年) 0.594 0.621 +4.5%

埼玉県条例に基づく公開データ

京田辺工場におけるCO2削減

京田辺工場では、環境方針に基づき、環境目標展開と各種改善活動による全員活動で環境負荷低減に努めています。さらに関連協力会社に対しても環境保全の重要性を訴え、協力を依頼しています。

CO2排出量削減に向けた計画(2016年度)
  1. 1)CO2排出量2005年度比15%削減を継続する。
    • 京田辺生産革新による生産性向上を継続する。
    • 最新設備、工程改善によるエネルギー削減を推進する。
    • CO2削減に貢献する空調用熱源設備の更新計画を策定する。

CO2排出量の削減状況

2015年度 2016年度 増減率
CO2排出量(t-CO2/年) 17,808 17,501 ▲1.7%
CO2排出量原単位(t-CO2/百万円/年) 1.022 1.013 ▲0.9%