(1) |
摩擦係数が小さい |
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ベアリングローラコンベヤチェーンは、ブシュ・ローラ間に円筒ころを挿入し、転がりの接触としています。そのため、汎用コンベヤチェーンに比べ、ローラの転がり摩擦係数が1/3~1/6に低下します。これにより、チェーンに掛かる張力も1/3~1/6に低下します。
<転がり摩擦係数(μ)>
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汎用コンベヤチェーン…給油なしμ=0.13~0.18、
給油ありμ=0.08~0.12 |
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ベアリングローラコンベヤチェーン…μ=0.03 |
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(2) |
ローラの耐荷重が大きい |
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ベアリングローラのローラの許容荷重は、汎用コンベヤチェーン(Rローラ)に比べ、約3倍大きくなります。水平搬送や、わずかな勾配での搬送は、ローラの許容荷重でチェーンサイズが決まることが多く、(1)の特長と合せ、2サイズ小形のコンベヤチェーンが使用可能になります。 |
(3) |
メンテナンスが容易・ロングライフ |
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円筒コロ(ベアリング)入りなので、汎用コンベヤチェーンの一般の滑り軸受タイプに比べ給油時間を5~10倍に延長でき、保全の手間が少なくなります。しかも、ブシュ~ローラ間の摩耗寿命が著しく向上します。 |
(4) |
シャクリを起こしにくい |
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ローラの転がり摩擦係数の変動が少なく、シャクリを起こしにくくなります。
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シャクリについては、「Q15.コンベヤのシャクリの原因と対策は?」の項を参照。 |
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