従来のシャーピンや摩擦式、ボール式、ローラ式などの過負荷保護機器に比べ、数々の優れた特徴を持っています。
機械装置を過負荷から確実に保護して、安全設計を可能にします。
標準機種
容量 N·m |
繰返し作動トルク精度 |
バックラッシ |
復帰方法 |
0.6~1060 |
±5% |
無し |
自動 |
1.特長
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ホコリ、油、水などが侵入や油漏れのしにくい構造です。
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隣接するトリップトルクのバラツキは±5%以内に入っています。
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カムフォロアとポケットの噛合いですので駆動側と被動側の位相のズレはありません。
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10万回以上のトリップに耐える長寿命です。
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トルクガードがトリップするとLS検出板が軸方向にスライドしますので、リミットスイッチを作動できます。
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1ヵ所の調整ネジを六角スパナで回すだけで、正確なトリップトルクがセットできます。
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出荷時に高級グリースを適正量封入していますので、そのままご使用できます。
ショックガードTGMシリーズ動画コンテンツ
2.構造
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(1) 調整ネジ
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(2) コイルバネA
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(3) バネ座
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(4) ケース
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(5) レバー
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(6) 支点ピン
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(7) ベアリングB
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(8) ローラピン
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(9) カムフォロア
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(10) パッキン
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(11) シール
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(12) ベアリングA
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(13) スラストワッシャ
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(14) カム軸
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(15) カバー
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(16) LS検出板
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(17) カム作動板
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(18) コイルバネB
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(19) スプリングピン
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(20) 六角ボルト
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(21) 六角穴付止ネジ
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(22) 六角穴付止ネジ
3.作動原理
TGMシリーズの作動原理をアニメーションでご覧ください。
- 通常運転時(噛合い時)
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トルク伝達はカムフォロアとポケットの2点接触方式の噛合いにより行います。
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カムフォロアのポケットへの加圧はラジアル方向から矩形バネでしっかりと押えつける方式を採用しています。そのため、バックラッシがなく、トリップトルク精度の高い過負荷保護機能を発揮します。
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復帰は自動復帰方式ですので運転再開とともにカムフォロアはポケットの元の位置に納まります。2点接触ですから元の位相とずれることはありません。
- 過負荷時
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過負荷がかかると、カムフォロアはポケットから乗上げ、カム軸の外周面を転がり始めます。滑り部がないので空転摩擦トルクが小さく、耐久性に優れています。さらに構造がシンプルで1ヵ所の噛合い方式ですから高いトリップトルク精度を損ないません。
LS検出板の動き
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過負荷時の動き(トリップ時)
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過負荷によりショックガードがトリップすると、LS検出板が軸方向にスライドします。
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リミットスイッチを作動させて電源を切ったり、警報を鳴らしたりできます。
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1回のトリップにLS検出板は3回スライドします。
4.形番表示例 TGMシリーズ
TGM |
60 |
- |
T |
H |
30 |
J |
DY |
- |
WS |
- |
N25 |
シリーズ |
サイズ |
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ショックガード側 |
軸穴径 公差 |
軸穴径 1mm単位 |
キー溝 公差 |
止めねじ 位置 |
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バネ仕様 |
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トルク 設定値 |
軸穴径公差
- F: F7
- G: G7
- H: H7
- J: JS7
- P: P7
- M: M7
- N: N7
- K: K7
- R: R7
キー溝公差
- J: 新JIS Js9
- P: 新JIS P9
- F: 旧JIS F7
- E: 旧JIS E9
止めねじ位置 (LS検出板側から見た位置)
- DY
バネ仕様
- 標準: 表記なし
- WS: 弱バネ
(TGM6, TGM800以外)
- SS: 強化バネ
(TGM3, TGM400以外)
トルク設定値
- N・m 単位での表示になります。
- ※設定トルク10N・m未満の場合は小数点1桁までの表示
- 単体タイプもショックガード側の記号「T」を表記します。
6.メーカー希望小売価格・納期一覧
メーカー希望小売価格・納期については、こちらからご確認ください。