会社情報

2012/04/02

 株式会社椿本チエイン(本社:大阪市北区、社長:長 勇)は、ポーラ・オルビスグループのオルビス株式会社様(本社:東京都品川区、社長:町田恒雄氏)の通信販売の新物流拠点「オルビス西日本流通センター」に、1時間当たり2000オーダーの出荷処理ができる「つばき出荷・検品梱包システム」を納入しました。

 同社では、WEB通信販売での競争力強化と効率化、大災害時等のリスク分散をねらいに、西日本初の物流拠点「西日本流通センター」を株式会社流通サービス様(本社:埼玉県草加市 社長:川添藤夫氏)の西宮北物流センター内に新設。西日本流通センター稼働に伴い、関東地区は今後3拠点から1拠点へ集約して東西2拠点体制とし、今秋より関東・関西都市圏では当日配送サービス、その他地域(北海道から沖縄まで)は全国一律翌日配送を展開されます。
 当日配送サービスは、午前7時までに注文を受けた商品を当日18時以降にお届けするインターネット注文限定のサービスで、出荷スピード向上と出荷精度向上が不可欠です。これら出荷業務をサポートするシステムとして、当社の「つばき出荷・検品梱包システム」を採用いただきました。
 今回納入したシステムは、商品のピッキング、検品、梱包、出荷の一連の作業を効率よく行うため、商品の出荷頻度に応じたライン構成とし、(1)低頻度出荷ピッキングエリア<主要設備:ピッキングカート、デジタルアソートシステム(DAS)>、(2)高頻度出荷品配分ライン<主要設備:クイックピックシステム(QPS)>の2つのゾーンに分けてピッキング、その後検品・梱包ラインへと流れていく構成となっています。当社システム導入により、出荷能力は1時間当たり最大2000オーダーと従来比1.5倍、一方占有面積では従来比20%減の省スペース化を実現。さらに誤出荷率についても、従来の10万分の8から10万分の1への削減に貢献することが見込まれます。

 オルビス様では、化粧品では初の商品トレーサビリティ(生産履歴)情報追跡など、今後もWEBを中心とした通信販売でのいっそうのサービス向上に取り組んでいかれます。

 

■株式会社オルビス様西日本流通センター
住所:兵庫県西宮市山口町阪神流通センター2-2
    (株式会社流通サービス西宮北物流センター内)

床延面積:1,900坪(6,270平方メートル)
*オルビス様発表資料 http://www.orbis.co.jp/corp/info/pdf/120221.pdf

 

「つばき出荷・検品梱包システム」の概要

特長
(1)オーダースタートから出荷完了までのリードタイム短縮

・高速搬送・分岐装置、ピッキングのデジタル化、発送伝票のオンデマンド化により、高能力の処理が可能。
 (出荷能力2000オーダー/時)
・バッチ処理の概念をなくした順次オーダー処理するシステムにより作業のムダを徹底的に排除。


(2)データピッキングによるミスの少ない出荷を実現
・商品のロケーション情報やオーダー情報をすべて紐付けし、デジタル表示することで、ピッキングでのミスを削減。さらに、検品梱包ラインではオーダ-ごとに商品バーコードを全数検品することによりミスの流出を防止。
(誤出荷率:従来の10万分の8から10万分の1に削減)


(3)省スペース化
・1つのピッキングシステムで全商品を仕分ける従来方式に対し、出荷頻度に応じたピッキングシステムの採用により、従来比20%の省スペース化を実現

(4)メンテナンス性にすぐれ、安定した稼働
特殊な機器を使用していないため、メンテナンスも容易。

 
システム構成
低頻度出荷品ピッキングエリア
■ピッキングカート
注文が比較的少ない商品のピッキング用。作業者はピッキングカートにコンテナを4個載せ、カート画面の指示に従い、集品する商品の保管棚へ移動、数量とともに指示された商品をピッキングして指定のコンテナに投入。ピッキング完了後、コンテナは後工程のDAS供給コンベヤへ流していきます。
■DAS(デジタルアソートシステム)エリア
ピッキングカートで集品した商品を、お客様(個人)ごとに配分していくエリア。作業者は空ケースを間口にセットし、ピッキング完了コンテナの商品をランプが点滅した間口に投入。配分完了したピックケースは、搬送コンベヤで高頻度出荷品配分ピックエリアへと流れていきます。
高頻度出荷品ピッキングエリア
■QPS(クイックピックシステム)
注文が多い商品をお客様(個人)ごとに配分していくライン。商品は13ゾーンにそれぞれ保管してあり、該当ゾーンで商品投入が必要なピックケースが分岐して、商品投入ゾーンの作業者の前で停止。作業者はピッキング棚の表示器の点滅に従い、指示された商品を指示数取り出しピックケースに投入。ピックケースは必要な商品がすべて揃うまで周回ラインとゾーンへの立ち寄りを繰り返し、最適な搬送経路を選択。作業者の熟練度にかかわらず効率的なピッキングが行えます。
ピックケースの周回ラインからゾーンへの分岐・合流には「つばきクイックソート」を採用することにより、1時間当たり2000ケースの高速分岐・合流を可能にしました。
 
■検品梱包ライン
周回するコンベヤに60台の検品梱包台を設置。作業者は周回しているピックケースを引き込み、検品梱包を行います。梱包された商品は出荷ヤードへ、空になったピックケースはDAS、QPSへとコンベヤで搬送し次のピッキングに使用されます。
 
■商品についてのお問い合わせ先
株式会社椿本チエイン 東京支社
物流システム統括 セールスエンジニアリング部 担当:北村・山口
TEL 03-6703-8402


■報道機関からのお問い合わせ先
株式会社椿本チエイン
経営企画室 広報・IR課 担当:和田・野口
TEL 06-6441-0054 FAX 06-6441-0203
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